脳卒中後にてんかん発作を起こされるようになる方がいらっしゃいます。また、てんかんの方もまた脳卒中を発症しやすいといわれるようになっています。
抗てんかん薬のなかには脳卒中のリスクを上げてします薬がありこれも注意が必要です。
ちょっと注意して情報収集する必要がありますね、、、
一般病院に勤める、脳外科医の一日を紹介します。フランス研修から帰国、今後は脳卒中、脳血管内治療を中心に勉強したことなどを報告していきます。
虚血性脳卒中成人患者238例(年齢中央値69歳、男性61.8%)を対象に、アルテプラーゼ単独療法と比較した2剤血栓溶解療法(変異型プロウロキナーゼおよびアルテプラーゼ少量ボーラス投与)の安全性と有効性を非盲検無作為化比較試験で検討。主要評価項目は、24時間後の神経画像所見での頭蓋内出血(ICH)とした。 その結果、ICHは2剤血栓溶解療法群の13.2%、単独療法群の13.7%で確認された(調整後共通オッズ比0.98、95%CI 0.46-2.12)。変異型プロウロキナーゼにより修正ランキン尺度スコアに改善が見られたが非有意だった(同1.16、0.74-1.84)。症候性ICHは2剤血栓溶解療法群での発症はなかったが、単独療法群の2.6%で発症した。1時間後の血漿フィブリノゲン値は2剤血栓溶解療法群では変化せず、単独療法群では減少した(β=65mg/dL、95%CI 26-105mg/dL)。...
米国で、大血管閉塞による急性虚血性脳卒中のため血管内血栓除去術(EVT)を実施する患者を対象に、病院到着前7日以内の経口ビタミンK拮抗薬(VKA)使用の有無による転帰の違いを後ろ向き観察コホート研究で検討。対象者3万2715例(年齢中央値72歳、女性50.7%)に、最終未発症確認から6時間以内にEVTを実施した。主要評価項目は、症候性頭蓋内出血(sICH)とした。
大血管閉塞による虚血性脳卒中を発症した患者を対象に、TLR4拮抗薬ApTOLLと血管内治療(EVT)の併用の安全性と有効性を第Ib/IIa相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。主要評価項目はApTOLLの安全性とし、死亡、症候性頭蓋内出血(sICH)、悪性脳卒中、脳卒中再発に基づいて評価した。
血管には4種類あります
血管の種類は大きく分けて動脈、静脈、細小動脈、毛細血管の4つです。 これらの血管をつなぐと全長約9万㎞で、なんと地球のおよそ2周半という長さになります。心臓から血液を運ぶ、往きの道路が動脈。帰り道が静脈です。動脈は酸素や栄養分を運び、静脈は体内のあちこちから回収した二酸化炭素や不要物を、それぞれの処理器官に届けます。
毛細血管は、体の末端まで張り巡らされている路地のようなもので、細胞や組織のすみずみに酸素や栄養分を届けます。髪の毛の20分の1程度の細さなので、肉眼では見えません。毛細血管には血管の太さを調節する筋肉がないので、自身で収縮することはできません。
毛細血管のひとつ手前のところにあるのが細小動脈。ここには筋肉があるため、ストレスなどで筋肉が収縮すると、太さが半分以下にまで縮んでしまい、血液の流れが悪くなります。
細動脈(さいどうみゃく、英語: arteriole, arteriola)は、直径100~200μm程度の細い動脈で、動脈から毛細血管に至る直前に存在する血管。微小循環系を形作る血管の一つとされており、抵抗血管とも呼ばれ[1]、全身の血圧の維持と関係がある。高血圧症が持続すると、細動脈ははじめは機能的に、次に器質的に狭窄してくる。
脳ではこの細動脈は穿通枝と言われている血管になります。
初発急性脳卒中患者と年齢および性別でマッチさせた対照者の計4496例を対象に、睡眠障害症状と急性脳卒中リスクの関連を国際的症例対照研究で検討(INTERSTROKE試験)。1799例に虚血性脳卒中、439例に脳内出血の既往があった。
年齢、職業、婚姻状況、修正Rankin尺度スコアで調整した条件付きロジスティック回帰分析の結果、睡眠時間が5時間未満(オッズ比3.15、95%CI 2.09-4.76)、9時間超(同2.67、1.89-3.78)、睡眠の質低下(同1.52、1.32-1.75)、入眠困難(同1.32、1.13-1.55)または中途覚醒(同1.33、1.15-1.53)、予定外の昼寝(同1.59、1.31-1.92)、1時間超の昼寝(同1.88、1.49-2.38)、いびき(同1.91、1.62-2.24)、snorting(同2.64、2.17-3.20)、呼吸停止(同2.87、2.28-2.60)は、いずれも急性脳卒中のオッズ増加と有意に関連した。睡眠時無呼吸(OSA)スコアが2-3(同2.67、2.25-3.15)および5超(同5.06、3.67-6.97)もリスクの有意な増加と関連し、5超では段階的関連が見られた。